唯一の試作交流電気機関車として利府町(宮城県)森郷児童遊園で保存展示されていたED91形11号がついに解体されました。
日本鉄道保存協会は、令和3年6月14日に利府町役場に解体中止のお願いにお伺いいたしましたが、利府町からは「森郷児童遊園の整備のためにやむを得ず解体、と議会決定した」との回答を受けました。利府町では令和3年度に、約7200万円の公園整備費を予算化(ED91形11号と一緒に展示中のC58形蒸気機関車の解体処分費を含む)しておりました。
これを受け、日本鉄道保存協会では、公園整備に邪魔にならないようにED91形11号を他の場所に移設したいと利府町に申し入れました。合わせて利府町にJR東日本から日本鉄道保存協会へED91形11号の無償譲渡の打診をして欲しいと伝えたところ、早速利府町関係部がJR東日本仙台支社総務課へ出向き、9月1日にJR東日本仙台支社においてJR東日本本社、仙台支社、利府町、日本鉄道保存協会で話し合いが行われました。
以後、この件はJR東日本本社マターとなりました。日本鉄道保存協会は、JR東日本本社との保存展示を前提とした無償譲渡に向けた交渉を行いましたが、思いは届かず残念ながら解体との結末を迎えてしまいました。
ご支援、ご協力を頂きました全国のみなさまに心より、お詫び申し上げます。
経緯の詳細は、改めてホームページにてご報告させていただきます。 |