公益社団法人横浜歴史資産調査会は、内閣府認定の公益社団法人です。横浜市を含む全国の歴史的資産の調査、保存活用、普及啓発に関する事業に取り組んでおります。
横浜は、安政5年(1858)の日米修好通商条約により開港し、以後我が国の貿易の拠点として発展してきました。輸出品の多くは生糸。品質の良い生糸は特に欧州で人気を博し、莫大な富を得ました。その生糸の産地は、東北や関東甲信越をはじめ全国に分布。繭玉から製品化された生糸を横浜に運んだのは鉄道でした。
当公益社団では、横浜の発展に大きく寄与した生糸と鉄道に関連した事業も推進しております。
例えば、日本鉄道保存協会や全国シルクロード・ネットワークの代表幹事団体として事務局を担っております。また、関連の調査事業等も行っております。
◎2022年 鉄道150周年記念事業の実施
明治5年(1872)新橋-横濱間に鉄道が開業して150周年を迎えるのを機に「鉄道150周年記念事業」を行いました。この事業は、公益社団法人横浜歴史資産調査会と日本鉄道保存協会が力を会わせて行いました。
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・鉄道開業150周年記念事業委員会の設置と開催
委員長 古賀 学(当公益社団会長・松陰大学教授)、菅 建彦、小野田滋、齊藤大起、北村圭一、二階堂行宣、岡田 直の各氏、オブザーバー 北河 大次郎氏。
・記念ロゴマークの作成 篆刻家 古田悠々子先生作品
・記念展示「私たちのまちの鉄道遺産〜横浜・神奈川を中心として〜開催 写真展示約100点
横浜みなと博物館特別展示室 令和4年8月30日〜9月16日
・鉄道遺産調査報告書「鉄道の記憶」A4判カラー58ページの発行・配布(全国近代化遺産保存活用連絡協議会からの受託)
・「全国近代化遺産活用連絡協議会 鉄道遺産部会」
横浜フォーラムの開催 令和4年9月15日
・「日本鉄道保存協会総会・講演会・シンポジウム・見学会」の開催
令和4年9月16日、17日
・「歴史を生かしたまちづくりセミナー —鉄道の記憶を生かした横浜のまちづくり—」の開催
横浜市都市デザイン室と共催 令和4年9月18日
◎湘南電気鉄道(現京浜急行電鉄)瀬戸変電所の保存対策調査
横浜市金沢区・金沢八景駅構内に、昭和5年(1930)に開業した湘南電鉄の瀬戸変電所の保存活用に向けた調査を2017年度より実施。コンクリート鉄骨・鉄筋造りのモダン建築は歴史文化的価値が高く、当公益社団が取得・保存し鉄道文化の交流拠点として再利用し、将来に亘り保存活用を目指してまいります。 |