くりはら田園鉄道公園概要・・・

2007年4月1日に廃線となったくりはら田園鉄道。その資料や車庫、若柳駅・車両などを含む一体を保存・活用する施設として、栗原市営で2017年に開館いたしました。
当施設は資料館を含む静態保存車両・車庫の展示を行うミュージアムゾーン、
若柳駅を拠点に片道900mの保存線路を有し、乗車会や運転体験を行うアトラクションゾーン、
動態保存車両が見える線路脇に作られた芝生広場の3拠点からなる複合施設となっております。
※2021年からNPO法人Azuma-reが指定管理者として運営を行なっています。
(右写真:くりでんミュージアム空撮写真。写真左側線路が伸びている建物が、使用されていた車庫)

 

くりでんミュージアム空撮写真。写真左側線路が伸びている建物が、使用されていた車庫

R5年度 保存・修繕活動

TOPIC1・・・動態保存車両の枕木交換着手(2023.9.25-29)

2017年のミュージアムオープン時に大規模な保線作業を行なってから丸5年経過し、劣化も進んできています。特に令和3年度以降飛躍的に動態保存車両の稼働回数が増え、より一層安全管理の重要性を意識するようになりました。今年度9月には栗原市主導で業者に委託し、枕木100本の交換を実施しました。保線技術に関してはくりでん保存愛好会の指導もいただきながら、駅業務のスタッフが動態保存区間の枕木管理について引き継ぎを行なっています。

 

動態保存車両の枕木交換着手

TOPIC2・・・KD951、953をクラウドファンディングにて塗装完了

2022年(令和4年)7月1日から10月31日までの4か月間、クラウドファンディングによる寄附募集を行ったところ、全国各地からくりでんを応援する声や、くりでんの現役当時の姿を懐かしむ声など、心温まるメッセージとともにたくさんのご寄附をいただきました。(寄付総額 2,006,095円)
多くの皆様のご支援に深く感謝申し上げます。(塗装費用は 約3,000,000円)

  KD951、953をクラウドファンディングにて塗装完了

TOPIC3・・・動態保存区間外の廃線路からのレール部品調達

くりはら田園鉄道の廃線路は、公園内の動態保存区間以外も全線にわたって残されています。今回、動態保存区間(公園内)のトングレールが摩耗しているため、沢辺駅跡から取り外し、搬入しました。その他、市民からくりでん廃線時に購入した30㎏〜50㎏レール(5t相当)を寄贈いただくなどしました。

  動態保存区間外の廃線路からのレール部品調達

R5年度 施設運営・活動報告

令和5年度も例年通り、ミュージアムイベントの開催および乗車会/運転体験開催を行なっております。

TOPIC1・・・鉄道コレクション ミュージアム限定販売第2弾販売開始!

8月11日(金)より販売を開始しました。前作同様2000個限定となっており、順調に販売が進んでいます。セット内容はM153+ワフ74(有蓋貨車)+ト103(無蓋貨車)で、3,300円です。

TOPIC2・・・令和6年度以降の指定管理者審査が行われます

令和3年度より、栗原市直営から指定管理運営に移行し今年で3年目となり、委託期間の満期となりました。次年度以降の指定管理者については一般公募による再審査となり、当NPOも継続受注を目指して参加を表明しました。審査結果は12月ごろの議会を持って決定されます。

 

鉄道コレクション ミュージアム限定販売第2弾販売開始!

TOPIC3・・・M153のパンタグラフ修繕が、株式会社ワンマイル様のご協力を経て完了しました

若柳駅にて保存しているM153の破損していたパンタグラフを、株式会社ワンマイル様に依頼し修繕いただきました。この度のご協力心より感謝申し上げます。

  M153のパンタグラフ修繕が、株式会社ワンマイル様のご協力を経て完了しました。

TOPIC4・・・岩手宮城内陸地震から15年が経過しました。

2008年6月14日に発生した岩手宮城内陸地震から今年で15年が経過しました。くりはら田園鉄道の保存に尽力いただいた岸由一郎氏へ献花を今年も実施しましたことをご報告いたします。

  岩手宮城内陸地震から15年が経過しました。

令和4年度の入館者等結果報告
来場者数  ・・・13,739名(令和3年度比 3187名増)
乗車会参加者・・・5,859名(令和3年度比 879名増)
運転体験参加者・・53名(令和3年度より実施回数を倍に増やした)

令和4年度は、開館年度に次ぐ好成績を残すことができた。漫画作品とのコラボなども来場者増につながる要因となった。指定管理制度の審査をクリアして、令和6年度以降も引き続き携わりたい。