2021年度日本鉄道保存協会 総会・見学会 報告・写真報告
感染症の拡大で昨年から延期になっていた総会、見学会を2021年11月25日(木)〜26日(金)、栗原市で開催しました。
11月25日(木)見学会 廃線跡—細倉金属鉱業㈱(三菱マテリアル)ー細倉マインパーク他
栗原市は、旧栗原電鉄の若柳駅構内にくりでんミュージアムと称し、展示施設を核として栗原田園鉄道の歴史的車両や駅舎、機関車庫・修繕庫を当時のまま保存、整備しています。また、歴史的車両の一部は動態保存しており、土日を中心に構内を運行している人気の施設です。
25日はくりはら田園鉄道の廃線跡を訪ねました。田園の中をまっ直ぐに伸びる軌道敷や駅構内、橋梁、隧道等、様々な鉄道遺産に触れる機会に恵まれた。
特に好評だったのが、ボンネットバスに乗車して廃線跡を辿る仕掛け。NPO法人Azuma-re(アズマーレ)の高橋さんのサプライズ企画でした。参加者は、驚きと感動に包まれました。このボンネットバスは、六日町商店街のお菓子屋さんが個人で所有している、いすゞTSD40型と呼ばれる全輪駆動の強力型。山間の峩々温泉で活躍していた車両を譲り受けて動態保存されているものです。カミナリのようなエンジン音を響かせて農道を突っ走る姿は、魅力的。鉄道好きはバスも大好きとあって、思わぬ演出に感動でした。
くりでんの終点の細倉駅の奥には、まだ現役の細倉鉱山㈱が操業中。当時の足跡を訪ねながら構内をバスの車窓から見学。さらに鉱山観光施設の細倉マインパークを見学。地域の生活文化と経済発展に寄与していた「くりはら田園鉄道」の活躍を垣間見ることが出来できました。
11月26日(金)午前中 くりでんミュージアム見学
若柳駅構内にあるミュージアムや車庫、駅舎、修繕庫他を見学後、2種類の動態保存車両に乗車。構内から約900mの信号場まで2往復の鉄旅を楽しむことに。
運転、沿線警備はNPOのスタッフが担当。笑顔で参加者を迎えてくれました。
午後 総会 くりこま高原駅前 くりはら交流プラザ エポカ21 コンベンションホール「清流の間」
新たに総会のみに参加する会員を加え約70名が出席。シンポジウムでは、「歴史的車両の動態保存と地域活性化」と題して、りくべつ鉄道、小坂鉄道保存会、南部縦貫鉄道保存会が発表。地域に根ざした活動の極意、資金調達、活性化策などに関して活発な議論が行われました。
久しぶりの皆様の笑顔に包まれた総会、見学会は盛会となりました。栗原市、NPO法人Azuma-reの皆様、ありがとうございました。
来年の総会、見学会は鉄道開業150周年記念、日本鉄道保存協会創立30周年記念で横浜で開催いたします。笑顔で会いましょう。
1日目のようす | ||||
くりこま高原駅一階の 栗原市観光案内所で受付開始 |
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希望者はこちらに乗り移って 移動します |
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細倉マインパークでは ジオガイドの方による案内が |
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スイッチを押すと 照明で発破の様子を再現 |
またまた恒例の景品抽選会も 終わり、無事お開きに |