組織の目的
歴史遺産は、心の支えです。生活を豊かに楽しくします。市民文化財ネットワーク鳥取は、鳥取の歴史遺産を見直し、調査し、修復・保全・技術伝承を目指し、かつ観光資源を活用しながら鳥取らしさを創造する団体です。2004年4月にNPO法人となりました。会員数80名

今年度の主な活動
・若桜町つくよねに、整備した燻蒸茅の生産システムがほぼ軌道にのり、県内の文化財修理に使っていただいている。今後さらに、若桜鉄道沿線の茅葺屋根の復活を目指している。
・景観まちづくりセミナーにおいて若桜鉄道の終着駅「若桜」の若桜宿の伝統的な建造物を中心とした整備計画を提案し、調査と整備が行われた。
・江戸初期の中心の仮屋と水路の商家通りを挟んで蔵通りで護られた寺通りと旧武家町という明確なゾーン分離が明治期の火災によって宿議会で決められた都市計画によって再整備され、昭和5年に整備された鉄道と各時代の歴史を感じさせる町並みの整備。
・鳥取市内をはじめ若桜鉄道と連携可能な、鉄道資源を発掘し可能性について検討。
鳥取駅の直ぐ脇には明治41年に米子ー鳥取間の山陰本線開通時に建てられた駅舎など駅構内施設が移築保存されているが、保護が十分でなく、貴重な歴史遺産が十分に活かされていない。この惨状に目を向け、保存の意義を思い起こし、保存に力を入れるよう働き掛けている。

鉄道記念公園
鳥取駅旧駅舎は全 国でも珍しい双頭レールのホーム上家、ならびに使用年代を刻んだ跨線橋橋脚柱(門柱、照明燈柱に使用)等鉄道の歴史を知る貴重な諸物件が使用されており、これの保存方を多くの市民の方々の強い要望により、これを展示し、末長く後世に伝えるとともに、児童生徒の教育に資することを目的としてこの烏取鉄道記念物公園を設置した。

双頭レールで造られた明治41年当時鳥取駅舎