当会の活動場所は栃木県日光市足尾町にありますNPO法人足尾歴史館及び、わたらせ渓谷鐵道の足尾駅旧貨物ホーム付近です。実質的には、足尾歴史館のボランティアとしての活動が主力となっております。

近況報告としては、足尾歴史館の野外にあります保存鉄道の“足尾ガソリン軌道・歴史館線”の運行のお手伝いをしております。この復元路線は、昭和20年代に街中を走っておりました通称:ガソリンカーと呼ばれた鉱山関係者用の便乗トロッコ列車を忠実に車両復元したもので、毎月の第一土・日曜日が運行日となっております。また、各地から保存のために集められたナローゲージの機関車やトロッコたちが、数多くいます。そのなかでも、たいへん珍しい変速機「フリクションドライブ(摩擦伝導装置)」を持つ米川鉄工所製(製造推定戦前)の3.5トンガソリン機関車の本線上での試運転が始まりました。いずれ、本格的な動態保存公開に向けて作業をしております。

次に、わたらせ渓谷鐵道足尾駅旧貨物ホーム付近での活動ですが、足尾歴史館管理となっておりますキハ35-70とキハ30-35の他に、足尾線で活躍していた硫酸専用タンク貨車のタキ29312他、入換用機関車多数を一部動態保存しております。これらを年3回にて一般公開を始めました。また、今年度は新たに車掌車のヨ8928が、動態保存車として加わりました。

今後も、各地から行き場のない“特殊な鉄道車両”たちを集めて、整備・展示するボランティア活動を続けます。
※足尾駅の活動につきましては、わたらせ渓谷鐵道及び、古河機械金属に了解を経ております。

活動場所 NPO法人 足尾歴史館
休 館 日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日・毎年11月末より翌年の4月1日まで冬季閉鎖)
営業時間 10:00〜16:00
入 場 料 大人(高校生以上)350円・子供(中学生まで)250円
交  通
鉄 道 わたらせ渓谷鐵道「通洞駅」下車徒歩5分
バ ス 日光市営バス「銅山観光入口」下車徒歩5分
     東武日光・JR日光駅から約35分(1日6往復) 問合せ 0288-93-3113

毎月第一土・日に走る
足尾ガソリン軌道歴史館線のガソリンカー
毎月第一土・日に走る
足尾ガソリン軌道歴史館線のガソリンカー
   いよいよ本線上での試運転が始まった
米川鉄工所製3.5tガソリン機関車
いよいよ本線上での試運転が始まった
米川鉄工所製3.5tガソリン機関車
フリクションドライブ(摩擦伝導装置)という
原始的な変速機の難しい操作を熟す当館メカニカルチーフ
フリクションドライブ(摩擦伝導装置)という
原始的な変速機の難しい操作を熟す当館メカニカルチーフ
  これが運転室内にある
フリクションドライブ(摩擦伝導装置)装置
これが運転室内にある
フリクションドライブ(摩擦伝導装置)装置

本線から、側線へと連絡するための
トラバーサーの工事も始まりました
本線から、側線へと連絡するための
トラバーサーの工事も始まりました
 

  静態保存機の整備も始まりました。これは、
岩手県花巻市の伊藤組より寄贈頂いた加藤製作所製
5tガソリン機関車。代燃装置搭載準備車です
静態保存機の整備も始まりました。これは、
岩手県花巻市の伊藤組より寄贈頂いた加藤製作所製
5tガソリン機関車。代燃装置搭載準備車です
わたらせ渓谷鐵道足尾駅
旧貨物ホームで保存されているキハ35-70ほか
わたらせ渓谷鐵道足尾駅
旧貨物ホームで保存されているキハ35-70ほか
  古河機械金属の貨物側線にてデモ走行する
日立製作所製15tロッド式ディーゼル機関車
古河機械金属の貨物側線にてデモ走行する
日立製作所製15tロッド式ディーゼル機関車
アント工業製の超小型移動機による、
タンク車の牽引デモ運転
アント工業製の超小型移動機による、
タンク車の牽引デモ運転
  今年度に、新たに足尾駅に
保存のためにやってきた車掌車のヨ8928
今年度に、新たに足尾駅に
保存のためにやってきた車掌車のヨ8928