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三菱大夕張鉄道保存会について
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三菱大夕張鉄道は明治44(1911)年に大夕張炭坑の専用鉄道として清水沢〜二股間が開通、その後炭礦の北部移転に伴い、南大夕張〜通洞間が延長されたが昭和14(1939)年には地方鉄道に改組され、大夕張炭礦の他、沿線の北菱鹿島炭礦、北夕炭礦等の石炭輸送、森林鉄道で運び出された本材輸送など、沿線産業の開発に大きな貢献をした。 また、道路が未整備であった昭和30年代後半までは、地域住民の貴重な足でもあり、南大夕張炭礦の合理化で鉄道が廃止されるまで残った「石炭ストーブ」列車は夕張の冬の風物詩でもあり住民等に親しまれていた。 【略年表】 ・明治44(1911)年6月1日 大夕張炭坑(株)専用鉄道開通。清水沢〜二股(後の南大夕張)を鉄道院の運転管理で運行 ・大正5(1916)年2月17日 大夕張炭坑(株)を三菱合資会社が買収 ・大正7(1918)年4月10日 三菱合資会社の鉱山部が独立し三菱鉱業(株)設立 ・昭和4(1929)年6月1日 炭礦の北部移転に伴い南大夕張〜通洞(後の大夕張炭山)間延長自営運転を開始する ・昭和14(1939)年4月20日 地方鉄道に改組。新清水沢〜大夕張炭山間16.8kmを三菱鉱業株式会社線(その後、炭鉱の変遷と共に三菱大夕張炭鉱会社線→三菱石炭鉱業会社線と変化)として営業開始 ・昭和22(1947)年1月16日 国鉄清水沢駅に乗り入れ、清水沢〜大夕張炭山間17.2kmとなる ・昭和45(1970)年8月1日 南大夕張炭礦営業出炭開始 ・昭和48(1973)年12月15日 大夕張炭礦閉山により南大夕張〜大夕張炭山間廃止 ・昭和62(1987)年7月21日 南大夕張炭礦の合理化で鉄道廃止 三菱大夕張鉄道保存会のあゆみ ・平成2(1990)年3月 南大夕張炭礦閉山、旧南大夕張駅跡の車両(客車・貨車など)を夕張市へ譲渡 ・平成11(1999)年3月 客車1両が積雪により転覆 ・平成11(1999)年7月 有志で三菱大夕張鉄道保存会発足。夕張市へ保存を求めると共に修復活動開始 ・平成11(1999)年12月 夕張市により客車の転覆復旧 ・平成13(2001)年10月 三菱大夕張鉄道の車両を含む空知管内の炭鉱遺産が「北海道遺産」として認定 ・平成17(2005)年10月 夕張市により、シューパロダム周辺整備計画の一環として「南大夕張列車公園」整備計画発表 ・平成18(2006)年6月 夕張市の財政破綻表面化。公園計画、事業見直しにより凍結へ ・平成19(2007)年11月 旧南大夕張駅と保存車両が経済産業省により、近代化産業遺産として認定
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