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【屋久島林用鉄道 】・・・動く環境教育・・・
屋久島(安房)森林軌道は、歴史的に屋久島森林開発の軌跡であり、唯一国内に現存する林用鉄道です。
1923年(大正12年)の開設以来、屋久杉搬出の花形として、また、小杉谷・石塚集落に暮らす人々の生活の足としても活躍してきました。
現在は、利用頻度は減少したとはいえ、屋久島の産業史を知るうえからも文化的価値の高い地域資源です。
また、海岸部から標高1,000mまでに至るこの森林軌道は、標高差による植物の変化を理解するうえでも貴重なもので、特に荒川分岐点までの10km余りは、温帯の最も南にある屋久島の照葉樹林を知ることができます。
このように人と自然との関係や、屋久島の植生の特徴を理解するうえで、貴重な資源である軌道を後世まで動態保存して、このエリアを広義の『環境教育』の場としてとらえ『動く環境教室』の舞台として利活用できるよう、今後も事業を展開していくことにしていますが、人を乗せて運ぶためにクリアしなければならない問題も多々あり、なかなか先に進むことができない状況です。
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